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ぼうやの質問

用事があって長野県松本市へ。

松本市美術館へ立ち寄ると。。。


DSC03397_300.jpg


水玉の巨大チューリップが咲き乱れていました。
松本は、草間彌生さんのふるさとなのですね。


いせひでこさんの絵本原画展とチェロのコンサートが開かれていて
パリ管弦楽団のチェリスト、佐藤光さんの演奏がありました。


DSC03350_350.jpg
松本城の柳の新芽と白鳥


「コル・ニドライ」という曲を初めて聴きましたが
チェロの深い響きがしみこんできて心を動かされました。


佐藤光さんと対談をされた作家の柳田邦男さんが
「音楽は宗教を超えますね。」と言われたので
「?」と思い、家に帰ってから調べてみると
作曲者のブルッフは、ユダヤ教の重要な祭典で朗唱される旋律から
この曲の着想を得ている、ということでした。
その祈りの言葉を知ると今の自分の状況からは
あまり共通するところのない複雑な内容のように思いますが
なにかしら心を動かされる、というのが音楽のふしぎなところだと思いました。
柳田さんが「普遍性」と言われていたことと通じるのでしょうか。


GON企画はまったく知らなかったのですが
この催しはちょうど松本で行われている
「スズキ・メソード」の世界大会の一環とのことでした。


DSC03382_230.jpg


翌日「鈴木鎮一記念館」に行ってみることにしました。
知らなかったことばかりで、すごい人だな~とただびっくり!


DSC03358_300.jpg



帰ろうとすると、バイオリンケースを持ったお母さんと
目のくりくりした5歳くらいのかわいい男の子がやってきて
鈴木先生の銅像の前で写真を撮ってほしい、と言われました。

若くてきれいなお母さんは、韓国の方とのことでしたが
母と子の寄り添う姿は、
どんなにお母さんがこのぼうやを愛しているかが伝わってきて
GON企画は、できるだけきれいに撮ってあげたくて
何枚もシャッターを押させていただきました。


DSC03360_300.jpg


写真を撮り終えて、別れようとすると
鈴木先生の銅像を指さして
ぼうやがとつぜんGON企画にきくのです。

「この人しんだの?」

GON企画はちょっとどきっとしました。

「そうね。もうしんだんだね。」

「どうしてしんだの?」

「え?」

「え~とね。。。え~とね。。。」



GON企画はなんて返事をしたらいいのだろうと
なかなか言葉が出てきませんでした。

そのときもし、病気だとか事故だとか、鈴木先生がどうしてなくなったか
少しでも知識があれば、そういう答え方をしたかもしれません。
けれども、GON企画はそういうことは何も知りませんでした。

そして、ぼうやの真剣な問いは
そういうことを聞いているのではないことを感じさせました。


「え~とね。。。」

「きっとね、もうやることをみんなやったから
もういいですよ~、ってあっちへ行ったのかもしれないね」

「鈴木先生は、みんなが楽しくバイオリンを弾けるように
おじいさんになるまでいっぱいいっぱいお仕事をしたでしょ。
だから、もうお仕事がすんだからいいですよ~ってね」


GON企画は、日頃思っているとおりに答えてみました。


そしたらぼうやは

「ふうん。」

「でもおそらにはいるんでしょう?」


と聞くのです。


「そうそう!お空にはいるね。」


(ぼうやにとって「おそら」と「あっち」はちがうのですね。)


「おそらの上から、ボクがいっしょうけんめい
バイオリンを弾いてるところを見てくれてるかもしれないね」



ぼうやの質問はまだ続きます。


「このひと、かみさまになったの?」


GON企画は、また「え~と。。。」です。


(ぼうやにとって、「おそらのうえから見ている人」は「かみさま」なのかもしれません)


「そうね。かみさまではないかもしれないけど
かみさまのおともだちになって
かみさまのおしごとのお手伝いをしてるかもしれないね。」



すると、ぼうやは


「わかった」


と、こくんとうなづきながら、はっきり言いました。

それで、この質問はおわりました。


ぼうやは、自分で作ったらしい
黄色い画用紙の剣を持っていました。


もうだいぶくたびれて
くにゃくにゃになっていましたが
とてもたいせつにしているようです。


GON企画は、ぼうやの質問にうまく答えられたでしょうか。。。


でも、ぼうやに答えたことばは
GON企画の心のなかにもくっきりとのこり
これからも思い出させてくれると思いました。


こどもの才能を育てることに
生涯をかけられた鈴木先生のお庭で
なんだかふしぎな出会いをした気持ちになりました。


DSC03328_350.jpg
松本市内を流れる川を泳ぐこいのぼり












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  1. 2013/03/31(日) 12:16:44|
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